kumahata’s blog

医療・リハビリ系の仕事をしていますが、関係ない読書をまとめています。

読書⑧ 一瞬でYESを引き出す心理戦略

 

前回のDaigoの本が面白かったので、積ん読状態にあった本書を読んでみました。

 

一瞬でYESを引き出す 心理戦略。

一瞬でYESを引き出す 心理戦略。

 

 

メンタリズムについて、基本から実践的なテクニックまでが書かれています。

 

 本書にも書かれていたのですが、メンタリズムは人を操るテクニックというわけではなく、「他人の気持ちを想像する」ことや「他人がどうすれば良い気持ちになるか」といったコミュニケーションの中で重要なパートを補完してくれるテクニックだと感じます。

 

全体像

4つのパートからなっています。

1、メンタリズムの基本

2、苦手な人、難しい人との付き合い方

3、セールスパーソンが商品を売るためには

4、失敗の考え方

 

1、メンタリズムの基本 について

「観察」「分析」「信頼される」「誘導する」のパートに分かれています。

これは使える!!と思ったので、簡潔にまとめます。

 

観察と分析は一体化している。理学療法の評価・治療と同じですね。

誘導も相手の自発性を重視しており、理学療法との共通がありますね!

 

「観察」はメンタリズムの最も基本となる部分といわれるらしく、著者のDaigoさんが強調しています。その際、ただ見るのではなく、相手の表情・服の色・ブランドなどを「意識して見ることが重要」とのことです。それを手帖などにメモし、分析に活かしていくのだと思います。

 

「分析」観察から、その内情を推察すること。

ここで印象的であったのは、分析したら必ずその結果を相手に投げかけてみて反応を見るという過程を踏むことです。そこで良い反応が生み出されれば「信頼」という次のステップに通じます。

 

「信頼される」には、相手から「この人はフィーリングが合う」と感じてもらうことが必要のようです。そのためのミラーリングやマッチングなど紹介されています。

 

ここまでの長いステップを経て、ようやく「誘導」に入るわけです。そこのあなた、いきなり「誘導」しようとしてませんか(僕も)?!このステップでは、相手が自発的に動いているということがポイントになるみたいです。相手が自発的に動くためには、相手の気持ちが誘導したい方向に向いていないといけないわけですね。

 

自分は「相手の気持ちがどこに向いているか」、読み取ろうともしていないときもあったような、、、まずは相手が何を考えているのか感じてみようと思います。

 

2、苦手な人、難しい人との付き合い方 について

主に仕事でですが、大人数でのプライベート遊びなどでも苦手な人というものはいるものです。でもやはり、相手の方を不快にさせないスキルは持っていたいと思います。

 

・仕事以外の話をして個人的な距離を縮めること

仕事上で会う時でも、時を見計らって関係ない話を振ることが相手への興味を示します。

・相手に聞きたいことがあれば、自分から話し、その話題にしてしまうこと

結構、直接的に相手に質問してしまうタイプなのでこの点は今から反省してなおしていかないといけません。でもその際は、「自然に」「さりげなく」がポイントだと思います。

・挨拶は誰よりも早くすることで場所を支配できる

これはすぐ実践しましょう!

・身体的距離と心理的距離の比例

正面での対面だと親密にはなれないという理論です。結構、みんな知っていることかもですが。

・いやな人との付き合いの際、相手が自分より優れているところを3つ探す

なかなか3つ探すの大変ですね。でも違う視点で相手を見るのでいいかも。

 

3、セールスパーソンが商品を売るためには

いろいろな分野で使えるテクニックだと思います。印象に残ったポイントを書きます。

 

・話しても大丈夫な状況かどうかを見極める

話しかけてほしくない相手には話しかけないこと。話しかけてもよいサインが出ていいたら、「観察」「分析」を使って相手との距離を縮めつつ、商品のトークも開始するとのことです。

 

・相手の立場に立つ

それでも話しかけないといけない場合、相手の立場に立つ発言「いきなり話しかけてすみません」などをする。

 

・相手にしゃべらせるのがうまいひとは成功する

相手の気になっている点、人に見てほしい点を突く。それでうまく話を引き出していくこと。ここでも、やはり「自然」な感じなんですね、「いきなり」「直接」は相手への配慮に欠けるのでしょう。

 

・商品を売り込むのではなく、雑談ができる関係性が重要

上記の繰り返しになります。

「記憶」への定着は「繰り返し」が必要になります。

 

4、失敗の考え方 について

失敗は自分もよくします、非常にみじめな気持ちになり、今取り組んでいることから逃げ出したくもなります。

 

本書では失敗への対処として、「失敗は結果の解釈に過ぎない」「出た結果を失敗と判断しているだけである」と書いています。そんなときは、「科学者の思考法」「実験で失敗というのはトライに対する結果の一つに過ぎない。成功するまで続ける」という考え方を参考にすることをお勧めしています。

 

確かに、何かに失敗した!と感じた時は目の前のことだけで精一杯になってしまいますが、長期的な目で見ると、大した影響はなかったりしたことよくありますよね。。