読書⑦自分を操る超集中力
前回の読書⑥と似たようなジャンルですが、今回も集中力に関する本を読破しました。
脳科学に基づいて展開された書籍でとてもためになります。
全体像
この本は4つのパートからなり、
1、集中力というものに対す誤解を解くための解説
2、高い集中力を発揮するための生活習慣について
3、集中力発揮を阻害するような疲れを癒やす方法
4、時間術
となっています。
1、のまとめ 集中力とは
「集中力は前頭葉の活動から発生するといわれており、前頭葉の疲労は集中力を阻害する。」前頭葉はヒトらしさの中枢ともいわれ、集中力も司っているのですね。
「何かをやる」「やらない」「我慢する」という「決断」を要するときに前頭葉のエネルギー(ウィルパワー)が消費される。ウィルパワーは有限のものなので節約が大事である。では、どのように節約するか?行為の「習慣化」によって前頭葉ではなく、小脳が使われるようになる。「習慣化」をいかに促進していくかが重要。
この本では「習慣化」に関するテクニックが紹介されます。
2、のまとめ 生活習慣
場所:集中したいもの以外はなるべく片付ける(特にスマホなど)
姿勢:背すじを伸ばす。そうすると吸気がスムーズになり、換気効率と脳血流がアップ
するので集中しやすい。
食事:食後の眠気は血糖値の乱高下なので、低GI食品を使う(玄米、リンゴ、チーズ、
ヨーグルト、クッキー、プリン)
コーヒーは飲みすぎない(日に500ml程度)。水分を良くとる。脱水は集中
力を低下させる
運動:5分程度の散歩が心身のリフレッシュ効果となる
3、のまとめ 疲労とは、その取り方
3つ挙げられています
①睡眠
②眼の疲労をケアすること
③不安を書き出すこと
睡眠には、脳の神経細胞を補修する効果と記憶を定着する効果があり、睡眠にはまとまった時間を確保することが重要。ショートスリープは逆効果になる。短時間睡眠を推奨するような本もある中で、科学的にはやはり長時間睡眠が支持されているようですね。昼寝に関しても、20分以内のノンレム睡眠サイクルで仮眠をとることが前頭葉疲労に効果的なようです。
不安を書き出すことは、そうすることによって自身の考えが表出されて前頭葉疲労が軽減される効果があるということです。緊張を要する場面や悩み事で仕事が手につかないとき、試してみようと思います。
4、 のまとめ 時間術
超早起きが勧められています。いくつかのほかの書籍でも、早起きをしたあとの時間は最も集中力があり、クリエイティブな作業に向いているということがいわれており、本書でもその点は一致しています。
とても印象的だった内容として、
朝、1日のすること・しないことを決定することで、1日の意思決定回数が減らせるため、集中力が節約できます。
理にかなった方法ですごいと思いました。実践をします。
その他、集中力を高める様々な時間テクニックが記されています。